ヤマハのレッスンで使っている伴奏くん。
この出会いからMIDIに興味を持ち、MIDI検定まで受けました。
今ではレッスンや練習に欠かせない存在となっております。
初代<伴奏くん>
1996年8月 発売ですって。フロッピーディスクを使っていました。
そして2代目<伴奏くんⅡ>
2008年10月 発売。もう、14年前か。
外付けドライブがUSBフラッシュメモリーになり容量が大きく便利に、
そして音色も豊かになりました。
ここで時が止まってる…
もうMIDIの時代ではないのかもしれませんね…。
それでも私はMIDIを推していきます!
MIDIとはなんなのか?どうしておすすめするのか?などを超ざっくり解説します。
そして今後アップしていくYouTubeのMIDI音源を利用し、あなたのサックス練習に活かしてもらえればと思っております。
言いたいことは4番目、読み飛ばしても大丈夫です
MIDIとは
MIDI音源とはなんなのか?
MIDI検定2級の私が(勉強したテキストを見ながら)簡単に解説いたしましょう。
MIDI(ミディ)とは、Musical Instrument Digital Interfase の頭文字を組み合わせた言葉です。
Musical Instrument が楽器、Digitalがデジタルの、Interfaceが情報通信のための規格という意味なので、直訳すると「楽器間の情報通信のためのデジタルの規格」という意味になります。
出典:ミュージッククリエイターハンドブック
ものすごくざっくり言うと、電子音です。
演奏情報は音の高さ、大きさ、長さ、そして音色や効果などを数値化したもの。
中身はデータでしかないので、何で鳴らすかによって音色が変わってきます。
便利なところは、
①音の質を変えずにテンポやキーを変えられる。
②パートのオン、オフが簡単にできる。
③自由に編集できる。
などでしょうか。
しかし技術は発達し、今やオーディオ(CDの音源など)のキーを変えたり、テンポ変えたり、昔に比べキレイにできるのでしょうね。
詳しいことはこちらのテキストに詳しく書いてあります。
もっとよく知りたい方はMIDI検定を受けるのがおすすめ。
勉強しながらMIDIの仕組みを理解することができます。
まずは初歩の4級からスタートしましょう
GM音源とは
またテキストより引用いたします。
GMの本質は「共通の音源規格」であるということです。MIDI規格には当然ながらいろいろな決まりがありますが、そのMIDIを利用するシンセサイザー等の音源は、基本的には各メーカー独自の技術、機能、仕様で製造されてきました。その点は今も大きく変わってはいませんが、GMでは主として「音源が持つべき音色とその配列を決める」ことで、たとえメーカーや機種が違っていても、GM対応音源用に作られたMIDIデータならば音楽として破たんしない程度には再生できることを目指しています。
出典:ミュージッククリエイターハンドブック
Windowsには最初からMicrosoft GS Wavetable SW Synthというソフトシンセが搭載されています
先に述べた伴奏くんⅡですが、
XG音源を含む772音色を内蔵。どんなジャンルのMIDIデータも高音質でしっかり再生するそうです。
ヤマハの教材のセットアップデータにはGMシステムオンのあとにXGシステムオンと記されています。
茶色の文字、010:Program: Vibraphone[12]とあります。
これが音色の番号です。
ここを[66]に変更するとAlto Saxの音色に変わる、というわけです。
MIDIの勉強はなかなか面白いものでした
練習に活用
伴奏くんⅡを使う
ヤマハレッスンでの使用はもちろん、私がサックスアンサンブルの活動をしていた時、まずは楽譜を打ち込んでMIDI音源を作りました。どんな曲なのか?ほかのパートは何をしているのか?ゆっくりから繰り返し練習など、なくてはならない存在になっていました。
練習の相棒として優れモノの伴奏くんには、
・パートキャンセル機能を使ってカラオケにすることができる。
・自分のレベルに合ったテンポにしてゆっくりから練習できる。
・キーが変えられるので、アルトサックスの伴奏を移調してテナーサックスで吹くことができる。
・2点を指定した繰り返し再生ができるので、何度も練習できる。
・通常のメトロノームはもちろん、曲にもメトロノームもかぶせることができる。
・内臓のドラム音色を使ったリズムパターンが収録されている。
というような機能があります。
そして私がよく利用する「ヤマハミュージックデータショップ」というサイトでは、今でも新曲がどんどんリリースされていて1曲220円で購入することができます。
USBフラッシュメモリに移せば、すぐに高音質で再生できます。
流行りの曲はほぼあるので、よく生徒さん用にカラオケを作っていました。
ということは、まだまだMIDIの需要があるということでしょうか。
この音源を作成しているクリエイターの方々、本当に尊敬します
しかしこの伴奏くんⅡ、14年もたってるのに全然安くならない。
いや、多少は安くなってるか。
5万円近くって!14年も経ってるものをなかなか買おうとは思えないですよね。
でも余裕のある方はぜひ練習のお供に。
スピーカーの音量だけで十分練習可能です。
MIDIを再生できるアプリを探す
いやいやそんなにお金は出せないよ、という方はアプリを使いましょう。
「MIDI再生」などで検索すれば無料のものも見つかります。
ただし、音源がいまいちだったり、音が良くても機能的に使えなかったり。
私もずっと追い求めています。でも、練習に使えるような程よいアプリが見つからないのです。
私のiPadに入っているMIDIを再生できるアプリ。他にいいのがあったら教えて
条件は、ある程度いい音、テンポやキーを変えられる、パートをキャンセルできる、指定した個所を繰り返し再生できる、など。
つまり、伴奏くんⅡの機能が欲しいわけです。
ほぼ伴奏くんと同じ機能のアプリ、YAMAHA「playo」。外部のファイルも読み込めれば最高なのに…
スマホやiPadの音を出すおすすめのBluetoothスピーカーはこちら。
これを2台同時にペアリングすれば左右のステレオになり大音量で鳴らすことができます。
時々1000円引きのクーポンが出ています
以上、便利なMIDI音源を使っての練習をおすすめさせていただきました。
しかし、今簡単にMIDI音源を再生して練習に使うならYouTubeが便利なのではないかと思いまして…。
YouTubeのMIDI音源のススメ
私がYouTubeにアップしていくMIDI音源動画をぜひ練習に活用していただきたい。
いままで打ち込んだサックスカルテットの曲がたくさんありますので、編集し直してどんどんアップしていこうと思っています。
音源はXGworks(エックスジーワークス)というヤマハのMIDIシーケンスソフトを使用します。生産が2008年3月に完了したものですが、まだまだ現役で使っている大切なソフトです。サックスの音はもろ電子音ですけど、意外と練習しやすいのです。
需要があれば、各パートのカラオケ、スローテンポなど、色々なパターンでアップしていきます。
MIDI音源で練習する利点とは?
テンポが一定
相手は機械ですのでメトロノームの代わりになります。
音が正確
楽譜通りに打ち込んでいれば正確な音がでます。アーティキュレーションや強弱にもこだわっていますので、しっかり楽譜の確認ができます。
無機質
誰でもない、機械の音なので癖もなくピッチは正確で逆に合わせやすいし、自分の音がよく聴こえると思います。
一人でも楽しめる
もともとは合奏のための練習用ではあるのですが、一人でも意外とも楽しむことができます。今は一緒にやる仲間がいない、この曲を吹いてみたかった、など、気兼ねなく吹いてみてほしいです。多重録音にもガイドとして使えると思います。
今はカラオケ屋さんで個人練習している方も多いでしょう。私もです。
ほとんどの会場でフリーWi-Fiが使えますよね。それにYouTube先生の動画を観ながら練習されている方も多いでしょう。
ぜひ私の動画も練習にお役立ていただけると嬉しいです。