たのしみサックス

サックス愛好家の皆さんを応援するブログです

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8月の記

今年は全国的にひどい猛暑ですね。札幌も暑い日が続いていました。夏はクーラーなしではしのげなくなってきたようです。夏らしい風景と言えば、この写真は近所の八百屋さんでの一枚。ブランドものの夕張メロンがこのように売ってました。すごくないですか?もちろん、味は間違いなく甘く美味しかったです。北海道ならではの景色だな~、と思いました。

楽譜販売に乗り出す

長年の夢である、自分でアレンジしたサックス四重奏曲の楽譜販売。特にYouTubeで初めに公開した「アラジン組曲」は私の中ではとても大切な曲で、いつか販売してたくさんの方に演奏してもらいたい一曲でした。再生回数が1000回を超えたら楽譜の販売準備をしようと考えていたところ、7月15日にとうとう1000回を超え「おお~、そろそろ準備するか~」と思っていたらそこから急激に伸びていき、今現在4500回を超えたようです(どういう仕組みなんだろ)。高評価もたくさんいただき、コメントもいただき、大変うれしく思っております。ご視聴いただき心から感謝いたします。今準備しています。しかし、これが大変な作業で…。

楽譜の浄書

自分が使う、または生徒さんや知り合いが吹く分にはそれほど慎重にならなくてもいいかと、ある程度仕上げたら完成としていました。しかし、販売となるとそうはいきません。なるべく市販の楽譜のように丁寧に仕上げたいと思い、まずはこの日のために買っておいた(読まないでそのままだった)「楽典 楽譜の書き方」という事典を読みました。我流で適当になっている部分が多々あるので、ルールがあるなら確認しておこうと思ったのです。この本、とてもわかりやすくいい本でした。

いや、適当にやってたところがありすぎて、全て修正していきました。この話はいずれ「楽譜の書き方ルール」のような形で記事にしようと思います。もっと早く読むべきでした。YouTubeの楽譜も直したい!もしかしたら常識だった?と恥ずかしくなりました。ある程度のことはわかっていたつもりでも、まだまだ勉強不足でした。

そうやって修正しては確認し、実際にサックスで音を出してみて、直しては確認し、また修正箇所が見つかって、もう、キリがありません。こういうのは他人が見るとパッと目に入ってくるものですよね。私も市販の楽譜のミスをたくさん発見してしまいます。レイアウトの問題なので吹く分には支障がないのですが。そんなことをもう3日くらいやってます。そして先ほどやっと完成としました。また修正箇所を見つけてしまうんだろうけど、もう知らん!

楽譜販売は「Piascore」で

こちらで販売させていただくことは前から決めていました。電子楽譜を見るアプリ「Piascore – スマートデジタル楽譜リーダー」でも大変お世話になっています。

sxhikaru.com

Piascoreとはどういうところなのか

こちらのサイトで勉強してみましょう。

publish.piascore.com

Piascore ストアは、一般社団法人日本音楽著作権協会JASRACや株式会社NexToneと管理楽曲利用許諾契約を締結しております。これにより、各販売者様が個別に各著作権件管理団体と契約を結ぶ必要がなく、楽譜を販売することができるようになっております。

個人ではとても無理です。ありがたいですね。

販売登録できる楽曲

編曲や替え歌のように元の楽曲を改変する場合、著作権法(第20条1項「同一性保持権」 、第27条「編曲権・翻案権・翻訳権」)に従って、あらかじめ権利者からの許諾を得る必要があります。

え?そうなの?その辺も全てやってもらえるんじゃなくて?

販売できる楽曲は以下の通りだそうです。

1.著作権保護期間が終了した楽曲
2.オリジナル楽曲など、ご自身で著作権を管理している楽曲
3.権利者の出版・編曲の許諾を取得した楽曲

早速「はじめに」をクリック。

下のチャートを進んでいき、曲名を検索。この辺で嫌になってきました。曲名も一回ではヒットしない場合があり、色々なパターンで記入してみます。例えば「ホール・ニュー・ワールド」は「WHOLE NEW WORLD A 」と、これが正解のよう。さらにたくさんある中の「WHOLE NEW WORLD A // ALADDIN」でいいのかな?で、「配信」が〇だったら大丈夫なようなので、そこをクリックしたら「管理状況詳細」にまたたくさん出てきて。どこにどう許諾を取るの?と、ここら辺で心が折れました。販売できたひと、すごいな~。

許諾の代理申請

煩雑な楽曲利用許諾の手続きを行わなくて済むことで、楽譜の販売申請がしやすくなる仕組みです。

音楽出版社様から取得の必要がある楽曲利用許諾について、各販売者様に代わり Piascore が取得手続きをいたします。

また、各楽譜ファイルへのコピーライト表記の記載についても、Piascore が行います。

費用は一切かかりません。

色々読み進めた結果、これを利用させてもらえばいいような気がしてます。ダッシュボードに「許諾の代理申請ご利用のお願い」というのがありましたし。どうやら個人の方からの許諾申請が非常に増えて大変だ、と音楽出版社から言われてるらしいです。いや、こちらとしてはありがたい話で、ぜひ利用させていただきたいと存じます。2週間から一か月ほどかかるみたいですが、待ちます!この後いよいよ販売申請をしてみます。手順など、改めて記事にしたいと思っています。無事に申請できますように。

日本レコード大賞メモリアル

こちらも大切な力を入れた曲。やはり、2番目に再生回数が多いみたいです。こちらも再生回数が1000回を超えたら販売に乗り出そうと思ってますが、19曲のメドレー、できるのでしょうか。一応、著作権管理状況を確認してみると、全曲OKでした。日本の曲なので検索しやすくわかりやすいですね。しかし、メドレーってどうなんだろう?この曲の代理申請をお願いしたら嫌がられそうだな。まずはメドレーがどうなのか問い合わせてみることから始めてみようと思います。

2004年8月にクイズ形式で初披露

この曲を初めて披露したのは2004年8月の札幌時計台ホールでした。その頃、地元のサックス仲間と共に月に一回ペースで時計台ホールで様々な形でのミニコンサートを企画、開催していまして、当時、同じヤマハ教室の講師仲間であるピアノの石黒稚英先生、ギターの山本洋士先生に声をかけ、この回ではお二人を迎え、サックスカルテット+ピアノ+ベース(山本先生が器用な方でベースが弾けた)の編成で演奏することになりました。このような編成の楽譜はほぼなく、アレンジが中心となるわけですが、お二人に、歴代日本レコード大賞の受賞曲をメドレーにして曲当てクイズ大会をしたい、という提案をし、一緒に組み立ててもらい、このメドレーが完成したわけです。

クイズの答え合わせとして

コンサート当日はプログラムと一緒に解答用紙と鉛筆もお渡しし、曲を聴きながら曲名を記入していただく、というクイズ大会を無事遂行でき、お客様にも楽しんでいただけたと記憶しています。当時はその場で答え合わせをする余裕がなく、住所も明記してくださった方に後日採点してお返しする約束をしてコンサートは終わりました。

そこでまたひらめきました。解答と共にもう一度演奏を聴きながら振り返っていただくのはどうか、と。まあ、色々ありまして一部サックスのメンバーには同意を得ることができませんでしたが、ピアノ、ベースの両先生は快く協力してくださいまして、山本先生の所有するスタジオで録音させていただくことになりました。

この時私はバリトン担当。そんな私が全パート(中でもソプラノは最大の難関)を練習し、山本先生、石黒先生のお二人にご迷惑をかけながら何度も撮り直して完成させました。今でも、お二人が嫌な顔ひとつせず、3人であれこれ言いながら楽しくこの曲を録音した過程を思い出します。そうして山本先生の編集によりこの音源が完成し、CDにして住所を明記してくださった方全員に採点した解答用紙と共に送らせていただきました。全問正解の方にはちょっとした景品も同封した記憶があります。よく考えるとこのCDを強引に押し付けてしまい申し訳なかったです。でも、思いを込めて作ったので許してほしいです。

しばらく封印、そして公開

なぜ封印していたかというと、私がへたくそすぎて。自分でも聴き直すのがキツかったのです。ほら、バリトン担当だったから!いや、立場的に全てしっかりこなせなくては。頑張ってこれなので、これが当時の私の実力でありもう仕方がないのです。でもな~…。

約20年の時を経て、今回カルテットバージョンを公開するにあたり思い切ってこの音源も公開することにしました。今はYouTubeで色々な演奏を聴いてもらえる時代ですし、いいですよね?いや、いい時代になったものです。

【生楽器】日本レコード大賞メモリアル~昭和から平成中期にかけて~【約20年前の多重録音】 - YouTube

しれっと限定公開しています。

山本先生へ

勝手に公開してしまってごめんなさい。もうお会いできなくなるなんて思ってもいませんでした。札幌で一緒に仕事をしていた時はたくさんのことを学ばせていただき、豊富なアイデアを提供していただきました。本当にありがとうございました。カルテットバージョンでは、山本先生のベースラインを何度も聴きバリトンに置き換えさせていただきました。この曲を通じて、山本先生のアイデアとベースがずっと残っていくといいな、と思っています。

場違いなコンサート

私はディズニー音楽が大好きでして、サックスの曲集が出ればすぐに購入し、iTunesにはディズニーの曲集を見つけてはダウンロードしています。

たまたまTwitter(今はXですね)で流れてきたコンサート情報。どうやらサックス奏者も入るらしい。

www.tokyodisneyresort.jp

なんと札幌公演は二日後、チケットを見てみると購入できるようでした。どんな内容かも確認せず、「ディズニー」「オーケストラ」「サックス」という情報のみでチケットを購入しました。席は少しお高めのS席、自動的に座席番号が決まり、調べてみると2階席の右側前の方。S席なのに?でも、ギリギリだったし仕方がない。きっと見やすいのでしょう。初めて行く「札幌文化劇場hitaru」にも心を躍らせておりました。

コンサートに行くのにスニーカーはまずいだろう。夏用のそのような靴がなかったのでその日に安いそれっぽい靴を購入。靴擦れの予感。

会場に向かう途中、ディズニーの格好(色々小物も持参)の方々がちらほらいたりして皆さんけっこうラフな感じ。え?そんなノリなの?スニーカーでよかったかも。

席がけっこう上

どんどん階を上がり会場へ。まあ、広いこと!コンサートホールではなく劇場というわけですね。こんな劇場が札幌にできていたとは。他の演劇とかも来てみたい、と思いました。

音楽を聴くわけだし、別に上でもいいか。ステージは大きなモニターもあり高まるわくわく感。やっぱり1階席がよかったな。もっと間近で観たかった。買うのが遅すぎたから仕方がない。その時はそう思っていました。

プログラムを確認

往年のディズニーリゾート内の曲ばかりでした。ぜんぜん知らん~~!そりゃそうだ。タイトルがそうなんだから考えればわかること。でも、オーケストラとシンガーたちの歌と踊り。曲を知らなくても楽しめるだろうと思いました。

いよいよ開幕し素晴らしい音楽が始まりました。演奏者もノリノリ、演奏がないときは手拍子に振り付け、すごいな~と思って楽しんでおりました。知っていた曲は「エレクトリカルパレード」だけでしたけども。

その時はきた

第2部がはじまり、四季をテーマに演奏が進んでいきました。夏、なんか日本風なやつ!「さあ、みなさん、よかったら一緒に立って踊りましょう~!」うわ、出た!そういうの苦手なんだってば。じっくり座って聴いていたいタイプ。だから有名アーティストのライブも行けないのよ。1階席のほぼ全員が立ち上がった。マジで?すごいノリいいな。2階席も立ってる!え?真横のカップルも立った!どうしよう。前のマダムお二人は座ってる。ああ、よかった。私も座らせてもらいます。いやぁ、1階席じゃなくてよかったわ~。さて曲が始まり客席を見ると皆さん振り付けをして踊っているではないですか!!その時、私は初めて理解したのです。ここは「東京ディズニーリゾート」in札幌であったということを!そうか~。その後、2曲くらいで着席となったので一安心。いや、もう一度来る。あのいま流行りの曲がないはずない!(プログラムにはなし)

その後、平和に過ぎていきアンコールへ

とにかく音楽が素晴らしく、歌手の皆さんがすごい!歌唱力もさることながら踊りもキレキレで緊張しながらも感動していました。サックスはハロウィンのロックな曲で目立っていましたね。器用なんだな~、と思いました。個人的にはもっと聴きたかった。冬になるとしっとりした曲になり、そこでの女性のソロは圧巻でした。終盤になり、一緒に立つことはなくアンコールへ。絶対あの曲が来る。そして立つ!「アンコールは~○○○○○○○○ー!~」(誰も見てないと思うけど、全国公演が終わるまで伏せておきます)。会場は大盛り上がり。「さあ、皆さん立って、3階の一列目の方は(危ないので)座ったままで~」と促す演者の方。この時ばかりは3階の一列目だったらどんなによかったかと思いましたね。全員起立。私も立ちましたよ。アンコールだしスタンディングオベーションの意味も込めて。しかし、踊れないからなんとなく拍手しながらしのぎましたけど。ていうか、みんな踊ってる!振り付け知っているということですよね?ホントに「間違えたわ~」と思ったし、こんなノリの悪い私にガッカリ、自己嫌悪ですよ。

なんとも言えない気持ちで家路へ

なんというか、演奏は素晴らしかったし聴けてよかったと思いました。しかし、聴く体制ができていなかったというか、私が来る場ではなかったというか、なんとも言えないモヤモヤした気持ちになってしまいました。靴擦れは案の定です。横に座っていたカップルに「隣のオバサン、ノリ悪くなかった?」と言われてそう。本当にごめんなさいね。前に名古屋で聴きに行った「ディズニー・オン・クラシック」。あのノリだったのよ。

www.harmonyjapan.com

今検索したらこれから開催されるようです。札幌は同じ会場で10月21、22日の様子。リベンジで行こうかな。こちらはたとえ「立って」と促されても素直に立てる気がします。客としてののノリがきっとこっち寄りだと思うので。

あ、一人で行ったのですよ。私、おひとり様であちこち行きます。もちろん、他にもおひとり様はいたようですが、どうしていたのか観察する余裕はありませんでした。中には私と同じ気持ちの方がいたのかもしれませんね。

コンサートを批判する意図はありませんので誤解のないようにお願いいたします。

最後に

6月、7月は1日に記事が書けたわけですが、今月は忙しく無理でした。でも、今日なんとか書けてよかった。これからも無理せず続けていくことを目標にして更新していきます。ここ数日は依頼された楽譜、MIDI作成、楽譜浄書とやることが色々あり、充実していてよかった。ヤマハ講師へのモチベーションがだんだん薄れていくのがすごいな、と思っています。それを見越しての二年待機?だとしたら、ヤマハの着眼力がすごい!

9月には文化教室の発表会に生徒さんと初参加。平日の3時、誰が来るの?という時間ですが、そのゆるさが非常に楽しみです。

では次は9月にお会いいたしましょう。

二日後の様子