たのしみサックス

サックス愛好家の皆さんを応援するブログです

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6月の記

6月6日は「楽器の日」、習い事をはじめるのに良い日とされているそうですね。なかなか一歩踏み出せないというあなた、今月はいよいよサックスを初めてみませんか?きっと楽しい世界が待っていることでしょう。写真はデパートの催事場で見つけた香川県に本店がある「ばいこう堂」さんのさぬき和三宝楽器シリーズ。サックスもある!つい買っちゃいますよね。

久々に聴いたレジェンド須川さんの音色

先月の7日、札幌の「ふきのとうホール」で開催された「須川展也 Tipsコンサート」を聴きにいってきました。

須川展也さんとは

クラシックサックス界のレジェンドといえば須川展也さんでしょう。思い起こせば吹奏楽に燃えてた高校生の頃、よく聴いていたニューサウンズのソロは須川さんの演奏だったと思います。大学生の頃、住んでいたボロアパート(失礼!)に須川さんから電話が来たときはビビりました(あの時は先生の紹介でと、ご自身のコンサートのチケット販売の件で電話があったと記憶しています)。あれから約35年!今もなお最前線で活躍されているのはやはりレジェンドと呼ぶにふさわしいお方でしょう。そして須川さんが率いるトルヴェール・クヮルテット。クラシックの演奏はもちろんポップスの曲も多く発表されており、多様化された今のサックス四重奏の先駆けのグループといえるのではないでしょうか。私もトルヴェールのオリジナルアレンジの曲をたくさん演奏させていただきました。

久しぶりに聴いた生の演奏

いつぶりでしょう。多分、私が札幌にいた頃だから15年ぶりくらいでしょうか。名古屋でも聴く機会があったのかもしれませんが、やはり札幌のほうが距離感が近いような気がします。それも地方の特権といえるのではないでしょうか。現に今回のプログラムの第一部は地元サックス愛好家、セミプロやプロ奏者との共演でした。とても贅沢なことだと思います。プログラム一曲目では地元愛好家の皆さんのアンサンブルの指揮をされていました。そこでは大変やさしい言葉をかけていらっしゃいました。そして二曲目、あの赤いサックスを持って登場されました。予想以上に赤い!そして第一声(音)を発したとき、衝撃が走りましたね。なんとなめらかで美しい音!須川さんの生演奏は久しぶりとは言え、これまでもCDなどでよく聴いていました。しかし、こんなに音が身体に沁み込んでいくとは。生演奏はやはりいいですね。忘れていた感覚であり、原点に立ち返るいいきっかけとなりました。演奏内容はもちろん言うまでもなく素晴らしいもので、同時に地方でも決して妥協せず力を抜かない姿勢にも感激いたしました。

第一線で活躍しているプロの方々

職業演奏家としての仕事を始めた頃、大スターである須川さんはじめ、第一線で活躍されているプロの方々の謙虚な振る舞いを見て、そして学生時代の師匠の姿(師匠についてはまた別の機会に語らせていただきます)も重ね、私なんぞ、より謙虚さを忘れてはいけない!と感じていたことを思い出しました。根本にはずっとあったと思います。しかし、第五線くらいで活動している私には謙虚さだけではとても収入にならないのも事実。だんだん図太くなっていったかもですね。初心に戻り謙虚さを忘れずに第五線(てどのくらい?)でも楽しく音楽活動を続けていけたらと思います。

クラシックの魅力を再確認

最近マウスピースをクラシックの設定に戻し、昔のエチュードを取り出して吹いています。誰に聴かせるわけでもなくレッスンに行くわけでもないのでとても気楽。そして学生の頃に比べると楽な設定になっているので息も口も長く持続できます。指と舌はまわらないけど。最近、須川さんのコンサートを聴いたことも影響しているのか、もう一度わが師匠にレッスンをしていただけないかな、と思うようになりました。学生の頃は吹くだけで精一杯でしたが、今ならもっと曲想などを考えながら吹ける気がする。そうなったらもっと練習しないとだけど。今のところささやかな夢です。そして改めてクラシックのプロの演奏をもっと聴きに行きたいと思いました。

吹奏楽の魅力

話は変わって、吹奏楽は私の原点でありサックスを始めたきっかけです。中学の部活を見学しに行ったとき、フルートかクラリネット(しか知らなかった)を希望していた私に「サックスいいよ~」と誘ってくれた先輩、全てはそこから始まりました。

もう一度やりたいジャンル

吹奏楽の経験は社会人になってから札幌の吹奏楽団のトラで出たのが最後になります。その頃は講師も始めたばかりでポップスの勉強もしなければならなかったし(なんせポピュラーミュージックスクールでしたから)、それほど夢中になっていなかったと思います。そんなこんなで名古屋に行き、ポップス(ジャス)を諦め、かと言ってクラシックもそれほど吹かず、何がやりたいの?となったとき、息子の部活動のブラスバンドに接する機会も重なって「やっぱり吹奏楽が好きなのだ」と思いました。しかし、微妙な立場。プロの楽団には入れないだろうし、かと言って地元アマチュア吹奏楽団にも入りづらい。そもそもサックスはどこも定員オーバー気味。そこで一人吹奏楽を楽しむ方法とは…。

MIDI音源に合わせて楽しむ

ホントに孤独でかわいそうな人のようだけど、心の底から楽しんでいるのでご心配なく。結局、懐かしい吹奏楽の曲を吹ければとりあえず満足するわけです。私が楽しんでいる曲集をご紹介いたします。

一人でも楽しめる ニュー・サウンズ・イン・ブラス ベストコレクション サックスパート編

これ、もう絶版なんですがとてもいいのです。再版してもいいんじゃないでしょうか。みんなが大好きな「宝島」はじめ、その頃の名曲が載っていて、さらに内容はニューサウンズのパート譜そのものという懐かしさも味わえます。Amazonのレビューで★1つの人、わかってないな。それがいいんじゃないの。MIDI音源といえどもクオリティーは高く(MIDI作成しているからよくわかります)さらに、そのパートだけをオフにできるのもMIDIだからこそ。他にも、フルート、クラリネット、トランペット、ホルン、トロンボーン編がありました。どの曲集もそのパートのカラオケになっているのでしょう。このMIDI音源、とても欲しい!収録曲は、[1] 宝島 [2] ルパン三世のテーマ [3] オーメンズ・オブ・ラブ [4] ディズニー・メドレー [5] アニメ・メドレー 久石譲作品集 [6] シング・シング・シング [7] アフリカン・シンフォニー [8] A列車で行こう [9] サウンド・オブ・ミュージック・メドレー [10] 踊りあかそう [11] Mr.インクレディブル(これ、難しくてまともに吹けたことなし) [12] 76本のトロンボーン [13] エル・クンバンチェロの全13曲!どれも好きなやつでしょ?この一冊を吹くだけで大満足です。

アルト・サックスで吹きたい吹奏楽の定番曲あつめました。[保存版](カラオケCD2枚付)

アルメニアン・ダンス パート1」、「アルヴァマー序曲」、この2曲が載ってるだけで買ってしまった。ただし、ニューサウンズの曲集とは違い、サックスソロ用にアレンジされています。アルメニアンダンスはテンポや拍子の移り変わりが多い曲ですので、なかなかスリリングです。もちろん、あのソロもあります。メロディが中心の楽譜なのでそれはそれで楽しめると思います。アルヴァマーはテンポが残念。私はあの伝説の速いバージョンが吹きたいのです。それと終盤の怒涛の16分音符もなし。元譜も組み合わせると楽しいかもしれません。あと、吹奏楽と言えばのマーチの名曲が何曲か入っており気持ちが上がります。中学で吹奏楽部に入りまずはじめに覚えたのがマーチでした。5月の体育祭で演奏しながら歩くのです。懐かしすぎる。もちろん、他の曲も楽しめます。ソロ集にはないアレンジの伴奏が出てきたりして、わくわくしながら楽しんでます。

スゴカラ!! アルトサックスで吹いてみた!
スゴカラ!! テナーサックスで吹いてみた!

スゴカラ!! テナーサックスで吹いてみた!

  • ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
Amazon

残念!こちらも絶版だった。吹奏楽ではないですが、近いノリがある曲集だと思います。Amazonではアルトサックス編が完全にないようですね。デモ演奏も入っており、元T-SQUARE宮崎隆睦さんのカッコいい演奏を楽しめます。伴奏はヤマハが誇るエレクトーンSTAGIAのようです。これもなかなかすごくて、特にお気に入りは「宇宙戦艦ヤマト」の伴奏。終盤では効果音が打ち乱れて気持ちが上がります。私は大満足な一冊ですけど、ダメなの?ぜひこちらも再版をお願いいたします。収載曲は[1] 彼こそが海賊 [2] ルパン三世'78 [3] 情熱大陸メインテーマ [4] 仁義なき戦い~新・仁義なき戦いのテーマ メドレー [5] 『古畑任三郎』メドレー [6] 『太陽にほえろ!』メドレー [7] 機動戦士ガンダムシリーズ・メドレー [8] 宇宙戦艦ヤマト [9] ピアノ・ソナタ第8番 「悲愴」 第2楽章 [10] ボレロの全10曲でそれぞれデモ演とカラオケありです。熱いでしょ?

アルト編はこの表紙です。他にもトランペット、トロンボーンがあるようです。

作成もしてみたい

まだまだ足りない!という訳で、いずれ吹奏楽の曲も積極的に打ち込んで発表したいなと思っています。理想は「ニューサウンズ」のようにそのパートだけをカラオケにして吹奏楽の楽譜通りに合わせられるようにしたい。練習にも使えるし、吹奏楽でまた吹きたいけどどこにも所属していない私のような人も楽しめると思います。まだ時間はかかりそうですが、いつの日かお届けすることをお約束します。

最後に

先月少し触れさせていただきましたが、私のヤマハ講師待機期限もあと一年(正確には11ヵ月)となり、それを過ぎると退任となります。なぜそのような制度が生まれたのか、最近わかった気がします。モヤモヤとの戦い中です。そんな中、ヤマハ講師にはおなじみの「RAPPORT」(お便りみたいなもの)が届きまして、内容は「待機期間1年経過のご案内」だったわけです。こういうのは本当に心をえぐられるな。ご丁寧にありがとうございます。退任に向け心の整理をしているところであります。謙虚に。

どんな試練にも意味があり必ずいい結果が待っている、と何事もポジティブに考えるように心がけています。気持ちを腐らせず、新しいことを始めるチャンスなのだと前向きにとらえ、今はブログやYouTube、近々新しい教室の開講やイベント開催に向け取り組んでいこうと思っています。

結構気楽に北海道を満喫してますので、こちらもご覧くださいね。

nagoya-midic.hatenablog.com

では次は7月にお会いいたしましょう。